こんにちは。6月末で定年退職を迎えた独身男性です。
昨日は、作家・エッセイストの宮田珠己（みやた たまき）さんの講演会「本の迷路をずんずん歩く」に行ってきました。
宮田氏は旅やレジャーに関するエッセイを中心に、小説なども執筆されている方です。
実は私は読書の習慣がなく、宮田氏のことは全く知らなかったのですが、いつも聞いてるFMラジオの女性パーソナリティの方がこの講演会の聞き手を務めるということだったので、ふらっと見に行きました。
会場は市内の図書館で参加費無料。講演会は、宮田氏のおすすめの本を「旅」「散歩」「幻想」などのテーマ別に紹介していくものでした。誰でも知っている所謂王道のような本は一切登場せず、宮田氏の独特の感性で選ばれたものばかり。
全部で17冊の本が紹介されましたが、その中で面白そうだなと感じたものをいくつか･･･。
旅する哲学 大人のための旅行術（アラン・ド・ボトン）
ガイドブックに紹介されているような観光名所は、実際に見てみると意外とたいしたことない場合も多い。それよりも旅先で見つけた変なもの･･･例えば家のドアが変わっている、珍しい標識がある等々･･･を自分で見つけ、何かを感じていく旅の方が面白い。そう思わせてくれる本。
日常の絶景（八馬智）
散歩を日課にしている人におすすめ。毎日の散歩に飽きてきたら、何気ないモノに着目してみると面白い発見がある。例えば、アパートの沢山の室外機が綺麗に並んでいるとか、ダクトがうねうねと走っているとか･･･。もし何に着目すればよいかわからなかったら、まずは何でもいいから対象を決めてそれを見続けていけばよい。きっと何か面白い発見があるはず。テレ東系でドラマ化されて放送中。
ほじくりストリートビュー（能町みね子）
Googleマップ上で「おや？ここは実際どうなっているんだろう」と思うような所を見つけ、実際に行ってみると楽しい。例えば、3つの線路で三角形に囲まれた所とか、道が途切れているように見えるその先とか･･･。
フォルモサ 台湾と日本の地理歴史（ジョージ・サルマナザール）
昔、アジアのことがほとんど知られていなかった時代、台湾人を自称するナゾの人物が台湾についてあれこれ紹介したもの。ただ、その内容がとんでもなくデタラメで、やがて外部からツッコまれてとうとう嘘であることを認めてしまう。しかし最後まで自分の正体は明かさなかった。デタラメ加減がぶっ飛んでいて面白い本。
この講演会は、正直、聞き手の女性パーソナリティ目当てで行ったのですが、講演会自体も意外と面白かったです。
宮田氏の視点で選ばれた本は、どれも奇妙でクセ強めなものばかり。好みの分かれるところだとは思いますが、個人的には結構興味を惹かれました。機会があれば読んでみようと思います。
それではまた。
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