独身男が定年退職となりました

何のビジョンもないまま定年退職を迎えたシングルオヤジの日記です。

パリオリンピック閉幕

こんにちは。昨年6月末で定年退職を迎えた独身男性です。
19日間にわたって繰り広げられたパリオリンピックが今日で閉幕しましたね。

今大会の日本はまさにメダルラッシュでした。金メダルは20個で地元開催を除けば史上最多、メダルランキングも第3位というから驚きです。

そんな今回のオリンピック。前半で印象に残った選手はこちらです。

vivasingle.hatenablog.com

今回は後半戦で印象に残った選手を書いてみます。

須﨑優衣(レスリング女子50kg級)

個人的に今回最も注目していた選手。東京オリンピックでの圧倒的な強さは強烈だった。アンクルホールドで相手をクルクルと回転させながら面白いようにポイントを重ねていく・・・あの再現を期待していた。

それがまさかの1回戦負け。技が出せないまま終わってしまった。初の有観客の第1試合でさすがに固くなっていたのかもしれない。世界中が驚いたが、何より本人が一番ショックだっただろう。

そして翌日の3位決定戦。ようやく本来の須﨑選手らしさが出て、相手を攻め倒してテクニカルスペリオリティ勝ち。
勝った直後に、目を固く閉じ顔の前で手を合わせて涙する姿に、彼女のさまざまな気持ちが見て取れて胸が打たれた。

その後の彼女の涙ながらのインタビューでは・・・。

  • (敗戦後は)オリンピックチャンピオンの須﨑優衣でなければ価値がないんじゃないかと思っていた。
  • それなのに、負けたにもかかわらず声援を送ってくれて・・・。負けたのに、信じて励ましてくれて・・・そんな人達に感謝したい。
  • そして、そういった方々にオリンピックチャンピオンになる姿を次のロス五輪で見せたい。
  • 4年後も8年後も絶対金メダルを獲得して、今回の銅メダルがあってよかったと思える日が来るまで戦い続けたい。

何度も「負けたのに・・・」を繰り返す須﨑選手。敗戦後の葛藤、悔しさ、周囲への感謝の気持ちがヒシヒシと伝わってくる。そして何より今後についての強い意志を感じる内容だ。8年後まで金メダル宣言をするのはすごい。やはり今回の悔しさは相当なもので、早くもそれが強いバネになっているように思えた。

敗戦のショックを乗り越えて獲得した今回の銅メダルにはまた違う価値がある。彼女の人柄のよさも相まって、心から応援したい選手だ。

藤波朱理(レスリング女子53kg級)

女子レスリングで圧倒的な強さを見せてくれたのが藤波選手。なんせ中学2年生から負けなしの133連勝中の20歳だ。いったいどんなバケモノだろうと思っていたが、期待通りのすごさだった。
結果はご存じの通り全試合6分以内の圧勝劇で、見ている方をスカッとさせてくれた。

レスリング選手は女子でも筋肉の凄さが目に付くが、藤波選手の場合、腕や太ももなどは意外と細くてレスリング選手っぽくない。なのにあれほど強いのは、パワーよりもしなやかさや敏捷性が卓越しているのだろう。

そして何より一番凄いのはメンタルだ。
会場に入場するときの顔つきからして他の選手と全然違う。自信に満ちあふれ、気合い十分、それでいて落ち着き払っているのが凄い。こんな選手はちょっとお目にかかれない。

試合前のインタビューでも、

オリンピックチャンピオンになるために私はここに来た。必ず勝つ。注目して下さい。

とキッパリ。
なんて力強い言葉なのだろう。そこには虚勢やおごりは微塵も感じられない。
彼女の場合、そんじょそこらのビックマウスとは違ってまぎれもなく本物だ。

そして、まさに有言実行で金メダルを獲得。勝利後のインタビューでも
「オリンピック最高!レスリング最高!」
とストレートに喜びを表現しているのも見ていて気持ちよかった。

これで137連勝。この若さでこのメンタル。まだまだ連勝は続きそうだ。

【番外編】伊調馨(レスリング女子五輪4連覇)

NHKのスタジオ解説に登場した伊調馨氏が素晴らしかった。泣く子も黙る女子レスリング界のレジェンドで、五輪4連覇や189連勝の記録を持つ。私は彼女の圧倒的な強さとクールビューティーなところが大好きだ。
そんな伊調氏だが、解説では少し意外な一面も垣間見ることができて、ますます好きになった。

例えば、さきほどの須﨑選手に対しては、
「本当に立派だった。」
とひとりで手を叩いて拍手しながら賞賛していた。チャンピオンの重圧を知る伊調氏だからこそ、須﨑選手の気持ちが痛いほどわかるのだろう。
そして須﨑選手の涙のインタビューにはこらえきれずにもらい泣き。クールなイメージとは裏腹にハートフルな一面も見ることができた。

また、お茶目なところもあった。
伊調氏は藤波選手の所属する日体大でコーチをしているが、藤波選手のことを
「私のライバルです。」
と言い放ち、
「スパーリングでは互いに本気なので、ほぼ喧嘩みたいになります。」
とユーモアを交えて話していた。

さらに、準決勝から一段と動きが良くなったと解説し、その理由を問われると
「準々決勝後に私が電話でカツを入れたからかな。」
と笑いを誘い、
「準決勝を分析しておまえを倒しに行くからな、と言っておきました。朱理は、一番嫌な相手です、と言いながら笑っていて、和やかな雰囲気になりました。」
とウラ話を披露。

2人の間にある素敵な関係性が見て取れて、あらためて伊調氏は人としても魅力あふれる最高のアスリートだと思った。

その他にも・・・

ここまで女子レスリングばかりになってしまったが、魅力的な選手はまだまだ大勢いた。長くなり過ぎるので一部を簡単に紹介しておくと・・・

  • 一発で金メダルを決めた太陽のような明るさの女子やり投げ北口榛花選手
  • 日本の飛び込み界に初の銀メダルをもたらした玉井陸斗選手
  • 試合の度にどんどん強くなっていった卓球女子張本美和選手(兄と違って好感が持てる子だ)

なんやかんや言ってもオリンピックは色んな形の感動がもらえて、大好きなイベントだ。あっという間に19日間が終わってしまい、しばらくは五輪ロスだな。

それではまた。

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