独身男が定年退職となりました

何のビジョンもないまま定年退職を迎えたシングルオヤジの日記です。

パリ五輪・前半戦を観て

こんにちは。昨年6月末で定年退職を迎えた独身男性です。
パリオリンピックが開幕し、連日競技が繰り広げられていますね。

日本選手も昨日までで金8個を含む22個のメダルを獲得し、なかなかの健闘を見せています。
今回は、これまでの前半戦を見て、個人的に印象に残った選手などについて書いてみます。

角田夏実(柔道女子48kg級)

今大会最初の金メダリストで、個人的に最も印象に残った選手だ。
彼女の得意技は巴投げ&寝技に持ち込んでの腕ひしぎ十字固めの一択。腕ひしぎ十字固めというと、どうしても猪木vsウイリーを思い出してしまうな(ところで「ひしぎ」って何?)。

まあそれはいいとして、角田選手は徹底してこの巴投げ&十字固めで戦うところがストイックで格好いい。技の種類は巴投げ1種類かもしれないが、その1種類をとことん追求し、バリエーションが無限になっている。なので相手は巴投げがくるとわかっていても防げないのだ。
個人戦で相手を投げまくったと思ったら、混合団体では2階級上の銅メダリストまで投げ飛ばしてしまった。

また、その立ち振る舞いもすばらしい。
個人戦決勝で勝利が決まった時にも、相手の気持ちに配慮して全く笑顔を見せず、深々と畳に一礼して立ち去る・・・。なんてカッコイイんだ。まさにクールビューティーだ。
そして、表彰式で君が代が流れた時に初めて大粒の涙を流し、最高の笑顔を見せた。試合中の表情とのギャップにまた感動だった。

吉沢恋(スケートボード女子ストリート)

私はスケートボードの事は全くわからない。選手はみんなコケまくるし、技の凄さもわからないので、着地が成功するかどうかでしか判断できなかった。

ただ、ビックリしたのは吉沢選手の競技後のインタビューだ。
その受け答えは、とても14歳とは思えないほどしっかりしていた。落ち着いて冷静に分析し、的確な言葉のチョイスで自分の気持ちを述べていた。
「スケートボードは選手生命が短い競技だが、それを自分が覆していきたい。」
なんてセリフは14歳で言えるものではない。

また、スケートボードにはなんかチャラついたイメージがあったが、その印象も変わった。
吉沢選手の受け答えもそうだし、選手が滑る度に敵味方関係なく互いにたたえ合う姿もいい。テレビの解説者の「やっべー、すげー」という言い回しも最初は違和感しかなかったが、言っている内容をよく聞くと愛に溢れていた。

もう、変な偏見を持つのはやめよう。

バスケットボール男子(対フランス戦)

バスケもあまり詳しくはなく第4Qから観戦したが、この試合には興奮した。

格上の地元フランス相手に大接戦を演じ、4Q残り16秒で4点リードとなった時、バスケットカウントというルールを知らなかった私は勝利を確信していた。
なので、タイムアウト明け直後に3Ptを決められた時、どうってことはない・・・と思っていたのだが、なぜか続けてフランスにフリースローが与えられ追いつかれてしまう。
私は頭の中が「???」で一杯になり、目がテンになってしまった(後でバスケットカウントを知って理解したが)。

その後、延長に入り日本は善戦むなしく力尽きたが、素晴らしい試合だったと思う。
特に河村選手の活躍は凄かった。彼のことをよく知らない私は、あんな小柄で大丈夫なのかと思っていたが、終始ボールに絡んでチームをコントロールし要所でシュートを決めまくっていた。バスケは身長がないと話にならない競技だと思っていたので衝撃的だった。

もう、偏見を持つのはやめよう。

早田ひな(卓球女子シングル)

最後は卓球女子の早田ひな選手。東京五輪ではトップクラスの実力を持ちながらリザーブとなっていたのがとても不憫だった。
なので、エースとして出場する今回の五輪では、是非とも東京の悔しさ・無念を晴らして欲しいと思っていた。

そして昨日の3位決定戦。相手は準々決勝で平野選手を破った韓国のシン・ユビン選手。この選手、はっきり言って強い。特にラリーに強くて序盤は押され気味だった。左腕の負傷をかかえている早田選手は、長いラリーが続くと腕がもたなくなるんじゃないかとハラハラしながら観ていた。

そしてゲームカウント1-1で迎えた第3G。7-10から連続5ポイントを取って大逆転した時にはテレビを見ながらひとりでガッツポーズしてしまった。これで大きく流れが変わったことは間違いない。もしこのゲームを落としていたらどうなっていたか・・・。

最終的には4-2で早田選手の勝利。勝利の瞬間は私も何度もガッツポーズし、嬉しそうに涙を流す彼女の姿に感動した。
そして、本人が「金より価値がある銅メダル」と言っていたことが、何より嬉しかった。

あと、相手のシン・ユビン選手。敗れた直後、笑顔で早田選手に歩み寄って祝福のハグをする姿にも心を打たれた。彼女も悔しくてたまらないはずなのに・・・。素晴らしいスポーツマンシップだった。

余談だが、早田選手は実は右利きだということを初めて知った。

前半戦を終えて

他にも阿部一二三選手や永瀬選手の攻めの強さ、ギャン泣きの阿部詞選手、進化し続ける競泳女子平泳ぎの鈴木聡美選手、体操男子の新星・岡慎之助選手など、印象に残る選手はたくさんいました。

オリンピックはウラで金や利権の問題があって、さまざまな批判もありますが、選手にはたくさんの感動を貰えることも事実です。
後半戦も感動を求めて楽しませてもらおうと思っています。

それではまた。

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