独身男が定年退職となりました

何のビジョンもないまま定年退職を迎えたシングルオヤジの日記です。

犬に愛されない男

昨日、オレはいつもの公園でウォーキングをしていた。あたりは緑が多いしウォーキングコースも歩きやすく気持ちがいい。
スイスイと気分良く歩いていると、コース前方に犬を連れて散歩しているあんちゃんの姿が目に入ってきた

「・・・・・。」
オレの心に一抹の不安が湧き上がってくる。オレは子供の頃から犬との相性がよろしくない、今まで懐かれたためしがない。このようなシチュエーションで犬のそばを通り過ぎると、ちょいちょい吠えられることがあるのだ。

あんちゃんは20代後半くらいで、フットボールアワーの岩尾に似たおとなしそうな感じ。犬の方はというと、犬種はよくわからないが、グレーの中型犬でこちらもおとなしそうには見える。犬はその場で何やら草や地面をクンクンしている。

オレは警戒しながら、フット岩尾似のあんちゃん+犬の方へとだんだん近づいていく。その距離10m、5m、3m・・・。
「来るなよ・・・吠えるなよ・・・」
と心の中で懸命に祈りながら、フット岩尾+犬の横を通り過ぎようとしたその瞬間、なぜか岩尾が犬のリードを放してしまう
「!!」
と目を疑うオレ。すると犬も
「!!」
となり、さっきまでおとなしくしていた犬が、急にオレの方に向かって吠えながら突進してくるではないか!
「なんで?なんで放すんや!?」
と思っていると、あっという間に犬はオレの足元にワンワン言いながらしがみついてくる。思わず、
「フヘ~」
という情けない悲鳴をあげてしまうオレ。岩尾は放してしまったリードを必死につかもうとしているが、まるでリードにもて遊ばれているかのように、なかなかつかめずモタモタしている。
「なんちゅうどんくさいヤツ!岩尾、早よつかめ!」
と心で叫びながら「フエヘ~」とわけのわからない悲鳴を上げ続けるオレ。

しばらくして、ようやく岩尾がリードをつかまえて犬を引っ張り、オレから犬を遠ざけた。オレは安堵するとともに「もっと早うつかめたやろが!」という思いを込めて、思わず岩尾の方にキッと視線を送ってしまう。
「すみません。。。」
と申し訳なさそうな表情で謝る岩尾。オレは
「まあ、わざと放したわけじゃないだろうけど・・・。しかし、なんでよりによってオレが通り過ぎる瞬間に放すかなあ?」と思いながら、無言でスタスタとその場を立ち去った。

ちなみに、オレ自身は犬がキライなわけではない。いや、むしろ好きと言っていいだろう。その証拠に、犬が散歩しているだけのYouTube動画をチャンネル登録していて、ヒマな時によく見ている。特に柴犬が好きで、何気ない仕草ひとつひとつが可愛らしく、愛らしく、いつまでも見ていられるのだ。

自分が小学生の頃、一度だけ実家で犬を飼っていたことがある。その時もオレにだけは懐かなかった。よく手足を噛まれて血を出したりしていた。どうやらオレからは「コイツは敵だ。コイツに近づくな。」と犬に思わせる何かが出ているようだ

今後のオレの人生に、犬との楽しい思い出が刻まれることはないだろう。
悲しい・・・。

それではまた。

↓ポチッとしていただけると狂喜乱舞します。
にほんブログ村 ライフスタイルブログ 定年後の暮らしへ  にほんブログ村 ライフスタイルブログ 一人暮らしへ  にほんブログ村 シニア日記ブログへ
にほんブログ村 
にほんブログ村 
にほんブログ村