独身男が定年退職となりました

何のビジョンもないまま定年退職を迎えたシングルオヤジの日記です。

「喫茶おじさん」(著:原田ひ香)を読んでみた。

こんにちは。昨年6月末で定年退職を迎えた独身男性です。
今回は原田ひ香さんの「喫茶おじさん」を読んだ感想です。

原田ひ香さんといえば、ちょっと前に深夜で放送されていたドラマ「三千円の使いかた」の原作者ですね。本は読んでいませんでしたが、葵わかなさん主演のこのドラマ、結構好きで見てました。
その原田さんの書いた最新作が「喫茶おじさん」です。

主人公の松尾純一郎は、長年勤めた会社を57歳で早期退職し、現在無職のおじさんです。バツイチで、現妻との間に大学生の娘が1人いますが、妻は娘の暮らすアパートへ行ってしまい、現在別居中です。
これといった趣味もなく、再就職せねばと思ってはいるものの、今ひとつ行動に移せずダラダラとした毎日を送っています。

なんかこの純一郎、誰かに似ているなあと思ったら・・・そう私です。
私も定年退職して再就職はせず、特にこれといった目的もなく毎日を過ごしています。私は独身ですので、ひとり暮らしをしているという点も家族と別居中の純一郎と同じです。
なんとなく自分と重なる純一郎に親近感を抱きながら、先を読み進めていきました。

ある日純一郎は「喫茶店巡りをしよう」と思い立ちます。それも古くからある純喫茶と呼ばれるお店です。そして、ネットで調べた純喫茶の名店を回る日々が始まります。
そんな純一郎ですが、日常生活の中で周りの色んな人から・・・妻、娘、元妻、友人等々から・・・ことあるごとに同じ言葉を投げかけられます。「あなたは何もわかっていない」と。
純一郎は喫茶店巡りをしながら、この言葉の意味や自分の人生について自問自答していって・・・というお話です。

純一郎は、仕事のことや家族のことなど、色々解決しなきゃならない問題が山積なのですが、優柔不断で問題を先送りするタイプ、なかなか行動に移しません。喫茶店で考えようとするのですが、お店のコーヒーや食べ物を口にすると「おいしいなあ」とのほほんとして、「まあ、いいか。」と思ってしまう。何かこんなところも自分と重なってしまいます。

この本を読んで、今さらながら自分もこの先の生き方を考えていかなきゃなと思いました(遅すぎですけどね)。純一郎の周りにはビシッと言ってくれる人がいたりするのですが、私にはいません。なので、この本をきっかけに今後の人生を考えてみようと思いました。

また、純一郎が純喫茶で口にする、コーヒー、サンドウィッチ、ナポリタン、デザートなどの描写がどれもとても美味しそうで「孤独のグルメ」の雰囲気があります。読後は間違いなく喫茶店に行きたくなりますね。

それではまた。

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