こんにちは。昨年6月末で定年退職を迎えた独身男性です。
昨日は長野県安曇野市にある碌山(ろくざん)美術館に行ってきました。
碌山美術館について
この美術館は、以前読んだ連作短編集「ユリイカの宝箱」の中で舞台となっていた美術館の1つです。とても素敵な物語だったので、いつか行ってみたいと思っていました。
碌山美術館は、安曇野市出身の近代彫刻家、荻原碌山の作品や資料を保存・公開している美術館で、詳しくはコチラを。↓
美術館に到着
そして昨日、碌山美術館に向けて自宅から車を走らせ、3時間ほどで到着しました。安曇野の町外れの静かな場所にある比較的こじんまりとした美術館でした。
敷地内には、碌山の彫刻作品が展示された「碌山館」や、絵画作品が展示された「杜江館」、その他碌山の友人などの作品が展示された2つの展示棟などがあり、これらが緑の木々が生い茂る綺麗な庭の中に建てられていました。
この美術館のメインとも言うべき碌山館は、まるで教会のような建物で、外壁の煉瓦や蔦がなかなかの雰囲気を醸し出していました。
作品を鑑賞
そして私は、ユリイカの宝箱を片手に(といっても電子書籍ですけど)早速碌山館の中へ入りました(碌山館は撮影OK)。
館内には碌山の彫刻作品が10数点並んでいて、中でも目をひくのはやはり「女」という裸婦像です。近代彫刻の最高傑作とも言われ、ユリイカの宝箱の中でもフューチャーされていました。
見る角度によって恍惚の表情に見えたり、もがき苦しんでいるようにも見えたりして、何か得体の知れない感情のパワー・迫力のようなものを感じました。
その他にも小説に登場する「文覚」や「デスペア」にも引き寄せられました。
特にデスペアは、地面に崩れ落ちて絶望する女性から伝わる感情に圧倒される思いでした。
美術館で彫刻を見るのは初めてだったのですが、人物像の感情(もしかしたら作者の感情?)がズドーンと胸に伝わってきて、心が揺さぶられるような感覚を覚えました。あらかじめユリイカの宝箱を読んで作品の背景をインプットしていたのでなおさらです。
アートというと絵画に目が行きがちですが、彫刻の凄さ・面白さを初めて知った気がしました。
その後は、他の展示館を一通り見て周りましたが、再び碌山館に戻って何度も彫刻作品を見直して、結局2時間くらい鑑賞しました。決して広くはない美術館なのに結構な長居ですが、それほど碌山の彫刻作品に惹かれてしまいました。
鑑賞の後は・・・
美術鑑賞の後は、安曇野のペンションハーヴェストさんに1泊しました。
とても感じのいいオーナーさんで、鹿肉のコース料理を堪能。美味しくて居心地良くて素晴らしいお宿でした。
ビジホもいいですが、たまにはペンションや民宿などで手作り料理をいただくのも良きですね。
今回は、アートと小説と素敵な宿を堪能し、とてもいい1日になりました。
それではまた。
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