こんにちは。6月末で定年退職を迎えた独身男性です。
私はこれまで読書というものに興味が無く、特に小説を読むことはほとんどないまま生きてきたのですが、今回何年か振りに小説を読んでみました。その本がコチラ↓
奥田英朗さんの「イン・ザ・プール」です。
この本は、以前、他のブローガーさんがオススメされていた本だったのと、よく聞く地元のＦＭラジオでも「声を出して笑える」と紹介されていて面白そうだったので、半ば衝動買い的に購入し読んでみました。
「イン・ザ・プール」は、精神科医の伊良部一郎が主人公となっているシリーズもので、これまで4冊出版されているうちの第1作目です。この本は、5つの短編の物語で構成されている短編集となっています。
で、内容はというと、この伊良部先生の元にさまざまな（珍しい）症状を抱えた患者がやってくるのですが、この先生は言うこと・やることがハチャメチャでやりたい放題。中年のいい大人なのですが、中身はまるで５歳児のようだと言われています。
当然､患者達は最初は不信感しか抱きません。ところが、診察を受けているうちに伊良部先生のちょっとした一言に「一理あるかも」と思わせる部分があって、気がついたら毎日のように通院するようになってしまいます。そして、伊良部先生に振り回されながらも訳がわからないうちになぜか症状が快方に向かっていく･･･というお話。
とにかく伊良部先生の無茶苦茶な言動が笑えます。物語は深刻に悩む患者の目線で書かれているのですが、そんな悩みをトンデモナイ角度からぶっ飛ばしていくような感じが痛快！とても楽しめました。読んでる方も心が軽くなっていく気がします。
これまで全然小説など読んでこなかった私ですが、短編集ということもあり、あっという間に読了してしまいました。
小説などの文字を読むのはあまり好きで無かったけれど、面白いものは面白いですね。これは２作目の「空中ブランコ」も読みたくなってきました。
定年退職で時間もたっぷりできたことだし、読書に講じるのもいいかも、ですね。
それではまた。
