こんにちは。6月末で定年退職を迎えた独身男性です。
今年の年末に還暦を迎える身ということもあり、和田秀樹先生の著書「60歳からはやりたい放題」を読みました。
著者は長年にわたり高齢者専門の精神科医として従事し、その経験を踏まえて多数の著書を執筆されています。メディアにも結構出ていらっしゃいますので、ご存じの方も多いのではないでしょうか。
この本は、60歳という高齢者の入口に差し掛かる段階で、老いへの対処法を知っておこうと言う主旨で、まえがきには
歳を取ればとれば取るほどに、将来に対する不安から「食事や嗜好品、お金などを節制して、老後に備えなければならない。」と考える日本人が、非常に多いように感じます。
でも、その考えには真っ向から反対です。むしろ60代からは「やりたい放題」に生きることこそが、若々しさを保ち、頭の回転を鈍らせないための秘訣だからです。
と書かれています。
そうなんですね。今後の心配ばかりして縮こまった毎日を送っていると、どんどん老いていくような気がします。
この本は、著者が実際に目にしてきた6,000人以上の高齢者の実態を元に書かれているので、説得力があります。中には世間一般で言われていることとは異なる見解、例えば
- 痩せなくてもよい。小太りの人の方が長生きする。
- タンパク質をとってセロトニン(幸せホルモン)を増やすために肉をしっかり食べよう。
- 健康診断を受ける価値はない。基本的に脳ドックと心臓ドックのみでよい。
といったことも書かれていますが、決して奇をてらったものではなく、納得感がありました。
この本を読むと「やりたいことをやっていこう」、「少しでも興味が湧いたらチャレンジしていこう」という気にさせられます。例えば行ったことのない店で昼ご飯を食べる、みたいな小さな事でもかまわないので。
そうすることで前頭葉が鍛えられ、認知症予防や感情の制御(安定)に効果があるそうです。
そのほかにも医者選び・病院選び、人付き合い、お金の話など60歳からの気になる事がたくさん書かれていてとても参考になりました。和田先生の他の著書も読んでみようと思います。
それではまた。