こんにちは。6月末で定年退職を迎えた独身男性です。
私はこれまで、音楽を聴くときはメロディーばかりに意識がいって、歌詞はほとんど聴いていませんでした。それが還暦目前のこの歳になって、ようやくちゃんと歌詞を聴くようになりました。
自分は10代の頃音楽に熱中していて、その頃から音楽は文字通り音を楽しむもので「音」が全てだと思っていた。歌詞は「音」のリズムを邪魔しないものでさえあればよく、言葉の意味はどうでもよかった。
結局、歌詞も「音」の一部としてしか耳に入っていなかったのだ。
ところがなぜか最近急に歌詞を聴くようになってきた。
きっかけは、地元のラジオで「マラソンを走った時ZARDの「負けないで」を聞いて勇気をもらった」という話を聞いたことだ。この時「負けないで」の歌詞を初めてちゃんと聴いて泣けてきたのだ。
こうして歌詞をちゃんと聴くようになってみると、改めて「この曲こんな歌詞だったんだ!」と感動したり驚いたものがあったので、いくつか並べてみようと思う。
ひこうき雲(荒井由実)
この曲は同名のアルバムを姉がいつも家でかけていて、自然とオレの耳にも入ってきていた。
当時は小学生だったので「ひこうき雲は綺麗だな」とでも歌っているのだろうと思っていたが、全然違っていた。ユーミンの子供の頃に亡くなった同級生のことを歌っていたとは・・・。今になって初めて知って衝撃だった。
夜明けのマイウェイ(パル)
この曲はドラマ「ちょっとマイウェイ」の主題歌だった。ドラマは桃井かおり主演の軽いコメディタッチだったと記憶していて、この歌も同じようなイメージだった。
ところが改めて歌詞を聴いてみると、すごく勇気をもらえる内容に驚き、感動した。自分の中では「負けないで」と双璧の応援ソングだ。
悲恋白書(岩崎宏美)
自分は時々、車の中で岩崎宏美のベスト版CDを聴くのだが、その中でメロディーと歌詞のギャップの大きさに驚いたのがこの曲だ。メロディーは明るいポップな感じなのに歌詞の方は失恋の絶望感に満ちている。
なんでこの曲にこの歌詞なのか・・・。ものすごいアンバランスで違和感半端ない。
喝采(ちあきなおみ)
あまりにも有名なこの曲。オレが小学生の頃に大ヒットした歌だ。
当時は「いつものように幕が開き・・・」という出だしと「喝采」という題名から、なんとなく華やかなステージのことでも歌っているのかと思っていた。「黒い縁取りがありました」が何を意味するかもわからなかったしな。
それが、実際は故郷に残した恋人の死を歌っていたとは・・・。あれだけの大ヒットになったのは、この歌詞があったからこそなんだな。
かあさんの歌(童謡)
最後はちょっと異ジャンルから。
この曲は当然歌詞は知っていたが、その意味など咀嚼したことはなかった。
改めてちゃんと歌詞を聴いてみるとやけに心にしみる。母が子(自分)を想う気持ち・深い愛情がズシンとくる。オレの母は既に他界しているが、もっと親孝行しておけばよかったという気持ちにさせられる。
以上、古い曲ばかりになってしまったが、なんせ最近の曲はわからないのでご容赦を。
最近ではむしろメロディーより歌詞の意味に意識がいくようになり、音楽の聴き方が180°変わってしまった。けど、おかげで音楽に「深み」のようなものを感じることができるようになってきた。今更ながら・・・。
最近では自分の青春時代の音楽を改めてSpotifyで聴くのが楽しみのひとつになっている。
それではまた。
↓ポチッとしていただけると狂喜乱舞します。
にほんブログ村